プレプリント / バージョン2

PQQの体脂肪減少機能 

肥満マウス、ミジンコ及び脂肪細胞からのエビデンス

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DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.172

キーワード:

肥満、 体脂肪、 PQQ、 ミトコンドリア、 脂肪減少、 ダイエット、 BioPQQ

抄録

肥満は体脂肪の蓄積によっておこる大きな健康リスクであり,その対策が求められている.我々は脳機能改善の機能性表示食品であるピロロキノリンキノン二ナトリウム塩(PQQ)が, 体脂肪蓄積を減少させる機能を持つことを新たに見出した.高脂肪食またはPQQを添加した高脂肪食を摂取させたマウスでは,後者で有意な体脂肪蓄積の減少が認められ,特に内臓脂肪量が減少していた.さらにPQQの摂取は肥満による筋肉の減少も防止した.オオミジンコでは餌と脂肪量の関係から,PQQ摂取は30%カロリー制限と等しい効果を発揮することを確認した.培養脂肪細胞では細胞内の中性脂肪が減少し,ミトコンドリア量の増加が観察された.分子メカニズムを解析したところ、PQQによる体脂肪蓄積減少は脂肪酸の生合成の抑制とミトコンドリア活性化によるものであることが明らかになった.今後,ダイエット用サプリメントやギルトフリー食品として人々の健康への貢献が期待される.

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公開済


投稿日時: 2022-09-27 01:41:58 UTC

公開日時: 2022-10-11 05:18:56 UTC — 2022-11-10 02:50:16 UTCに更新

バージョン

改版理由

p4にFig 5bの説明を追加しました。
研究分野
農学・食品科学