西洋銅版画から観た江戸後期の日本美術: 歌川豊春とパニーニの絵画作品からの考察

諏訪, 俊昭

doi:10.51094/jxiv.1105

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諏訪, 俊昭越前ふくい美術館 https://researchmap.jp/ToshiakiSuwa

DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.1105

キーワード:

浮世絵、歌川豊春、日本美術、パニーニ、銅版画、ローマ、古典主義、遠近法、眼鏡絵、ピラネージ

抄録

本稿は、歌川豊春(1735-1814) 作の版画《阿蘭陀フランスカノ伽藍之図》を取り上げ、江戸時代に制作されたこれらの洋風作品の原図について新しい解釈を提起するものである。本稿で取り上げる多くの作品は古代遺跡を主題にした西洋複製銅版画が原図となっており、その系譜を辿るとイタリアで古代ローマを題材にして活躍した画家パニーニ(Giovanni Paolo Panini 1691-1765)の作品に行き着く。パニーニの作品を西洋銅版画家オースティンが複製もしくは組み合わせた経緯を考察するとともに、古代ローマという主題の需要と日本の洋風作品の関係について検証する必要を提起した。

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