プレプリント / バージョン1

法律学としてのAIアライメント

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DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.706

キーワード:

AIアライメント、 人工知能、 アライメント、 法律学、 法学、 法的アライメント、 価値アライメント、 データインカム

抄録

AI技術の急速な進歩に伴い、人工知能のアライメント(AIアライメント)が大きな問題になっている。自然科学は、価値中立的な学問なので、価値の問題を含むAIアライメントの問題は、自然科学や工学の領域で閉じた学問にはならない。価値の問題を含むAIアライメントの研究は、人文科学(哲学・倫理学等)、社会科学(法律学・社会学等)との境界領域の研究となる側面がある。本稿は、法律学としてのAIアライメント(法律学とAIとの境界領域の学際的研究)について検討する。日本の法律学は、従来はAIアライメントの問題を法律学の一分野として含んでいなかった。しかし、今後のAI社会においては、法律学の一分野として、AIアライメントを含めることが重要となることを示す。また、本稿では、法律学としてのAIアライメントに必要となるデータを収集するためのデータインカム(DI)の制度について議論する。

利益相反に関する開示

本論文において開示すべき利益相反事項はない。

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引用文献

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投稿日時: 2024-05-09 06:38:30 UTC

公開日時: 2024-05-13 09:45:33 UTC
研究分野
学際科学