日本の2010年代における世帯年収による健康格差の推移
-国民健康・栄養調査 報告書からの推定-
DOI:
https://doi.org/10.51094/jxiv.48キーワード:
健康格差、 国民健康・栄養調査抄録
【緒言】本研究では、国民健康・栄養調査の報告書に示されている数値から、日本の2010年代における世帯年収による健康格差の推移を推し量ることを目的とした。
【方法】2010年、2011年、2014年、2018年の国民健康・栄養調査の報告書に示されている世帯年収ごとの食品摂取量、体格および生活習慣のうち、比較可能であった野菜摂取量(g)、果物摂取量(g)、魚介類摂取量(g)、肉類摂取量(g)、肥満割合(%)、運動習慣のない者の割合(%)、喫煙者割合(%)の男女別の推定値(年齢・世帯員数調整)を用いた。なお、2010年は体格・生活習慣、2011年は食品摂取量の推定値のみ用いた。まず、各年の世帯年収<200万円群と≥600万円群の差を算出した。次に、先に算出した世帯年収による差の調査年による差を算出した(2014年-2010年または2011年、2018年-2010年または2011年の2通り)。また、推定値の標準誤差から95%信頼区間を算出した。
【結果】各年の世帯年収<200万円群と≥600万円群の差については、男女とも多くの項目で95%信頼区間が0をまたがなかった。世帯年収による差の調査年による差については、男女ともほとんどの項目で95%信頼区間が0をまたいでいた。
【結論】今回評価した項目の2010年代の世帯年収による健康格差の推移としては、ほとんど横ばいであった。
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引用文献
厚生労働省.平成22年国民健康・栄養調査報告.https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h22-houkoku.html.(2022.4.14アクセス)
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町田大輔.日本人における経済状況と食生活・栄養との関連:文献レビュー.草の根福祉 2021:50-66.
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公開済
投稿日時: 2022-04-14 04:37:09 UTC
公開日時: 2022-04-15 09:13:54 UTC
バージョン
- 2022-04-20 10:40:43 UTC(2)
- 2022-04-15 09:13:54 UTC(1)
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