プレプリント / バージョン1

データが語るキャプテン翼 —パスネットワークとトライアドで読み解く名勝負の構造—

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  • 秋山, 仁志 東京理科大学大学院創域理工学研究科情報計算科学専攻
  • 片岡, 駿太 東京理科大学大学院創域理工学研究科情報計算科学専攻
  • 田畑, 耕治 東京理科大学創域理工学部情報計算科学科

DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.1476

キーワード:

漫画の解析、 トライアドセンサス、 スポーツデータサイエンス

抄録

本研究は,サッカー漫画『キャプテン翼』に描かれた試合を対象に,パスネットワーク分析とトライアド分析を適用したものである.漫画のコマからパスデータを抽出し,ネットワーク構造を定量化した結果,大空翼が試合の中心として多様な役割を担うこと,また「名勝負」とされる試合ほどトライアド分布において外れ値として特徴的な構造を示すことが明らかになった.さらに,現実のサッカーでは頻出する「300型」トライアドが漫画ではほとんど出現しないなど,フィクション特有の傾向も確認された.これにより,物語表現と統計的構造の結びつきを示すとともに,フィクション分析におけるデータサイエンスの可能性を提示する.

利益相反に関する開示

開示すべき利益相反関係はありません。

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引用文献

高橋陽一. (1982-). キャプテン翼(全37 巻). 集英社.

Palazzo, L., Ievoli, R., Ragozini, G. (2023). Testing styles of play using triad census distribution: an application to men’s football. Journal of Quantitative Analysis in Sports, 19(2), 125–151.

稲田樹, 江頭健斗, 山口光, 河原弘幸, 山田凌大, 田畑耕治. (2024). トライアドに基づくJ リーグチームの戦術的特徴の比較と可視化. SDSC2024 研究報告集, 228–231.

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公開済


投稿日時: 2025-08-24 21:37:14 UTC

公開日時: 2025-08-29 01:22:58 UTC
研究分野
情報科学