プレプリント / バージョン1

赤外線マーカを付与した二輪車を点滅パターンを用いて検出するシステムの設計と実験評価

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  • 永井, 駿佑 静岡大学情報学部
  • 井上, 裕貴 静岡大学大学院総合科学技術研究科情報学専攻
  • 寺田, 智哉 静岡大学情報学部
  • 北村, 浩章 静岡大学情報学部
  • 木谷, 友哉 静岡大学学術院情報学領域

DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.204

キーワード:

エレクトロニクス・制御、 イメージ認識システム、 高度交通システム、 二輪車、 被視認性

抄録

車載カメラを用いて他の運転者が二輪車を早期発見できるようにするため,二輪車に赤外線LEDを取り付け,車載した赤外線カメラから二輪車を検出する手法の有効性についての実証実験を行った.検出手法として点滅パターンの認識を用いる手法を使用し,誤検出数,検出漏れ,検出可能距離,処理時間の観点から評価した.また,各フレームにおいて赤外線マーカの特徴点抽出を行い,時系列で赤外線マーカの点滅パターンを照合することで二輪車の検出を行った.検証より,一般的な可視光カメラでは検出が難しい夜間において特に高い性能を示した.理想的な環境では,約100m先から二輪車検出が行えることを確認し,マーカの誤検出,二輪車の検出漏れが少ないことを確認した.

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引用文献

寺田智哉, 北村浩章, 永井駿佑, 井上裕貴, 木谷友哉:"赤外線マーカを付与した二輪車を配置パターンを用いて検出するシステムの設計と実験評価," Jxiv, doi:https://doi.org/10.51094/jxiv.202 (2022).

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公開済


投稿日時: 2022-12-02 06:11:51 UTC

公開日時: 2022-12-05 11:45:35 UTC
研究分野
情報科学