このプレプリントは論文として出版されています
DOI: https://doi.org/10.11532/jsceiii.3.J2_608
プレプリント / バージョン1

インフラマネジメントのためのInfraOSに求められる基本機能に関する考察

##article.authors##

  • 阿部, 雅人 ベイシスコンサルティング https://orcid.org/0000-0003-4943-1963
  • 杉崎, 光一 ベイシスコンサルティング
  • 全, 邦釘 東京大学大学院工学系研究科

DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.118

キーワード:

データ駆動、 デジタルトランスフォーメーション、 InfraOS、 データプラットフォーム

抄録

様々なデータを連携して活用するプラットフォームの必要性が言われている.一方,インフラ構造物のマネジメントの特徴として,データの作成と利用までの間隔が長く,また,情報の種類が多様なことが挙げられる.本論文では,そのためインフラデータを活用するためのデータプラットフォームに必要な機能を検討する.まずは,既存の情報プラットフォームを概観し,合わせて他の分野の先進的なるデータ連携プラットフォームを整理する.インフラマネジメントの特徴に対して,情報プラットフォームに必要な基本的な機能として,時間情報,空間情報,構造物情報などを目的に応じた解像度で整理するなど要求事項を整理した.また,具体的なユースケースを挙げ,情報プラットフォームの基本機能について考察した.

ダウンロード *前日までの集計結果を表示します

ダウンロード実績データは、公開の翌日以降に作成されます。

引用文献

データ流通プラットフォーム間の連携を実現するための基本的事項IoT推進コンソーシアム,総務省,経済産業省,2017.4

内閣府:スーパーシティのデータ連携基盤に関する調査業務,2021.3

内閣府:戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)フィジカル空間デジタルデータ処理基盤 研究開発計画,2020.9

データ連携基盤の整備について,デジタル庁,<https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai4/siryou8.pdf>(入手2022.6.5)

国土交通省:工事完成図書の電子納品等要領本編,2022. 3

CAD-GIS 連携の手引き書(案)第 1 版,国土交通省,2007.11

国土交通省:BIM/CIM活用ガイドライン(案)第 5 編 道路編,2021.3

寺田勝一,北村秀之,高倉優次:大河津分水路の改修事業におけるCIM導入の現状と課題について,<https://www.hrr.mlit.go.jp/library/happyoukai/h29/d/D-07.pdf>(入手2022.6.5)

デジタル庁データ戦略推進ワーキンググループ:準公共・相互連携分野および分野間連携基盤の検討状況,<https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20211202_meeting_data_strategy_wg_03.pdf>(入手2022.6.5)

浅野優,小出誠二,岩山真,加藤文彦,小林厳生, 美馬正司,大向一輝,武田英明:行政機関におけるオープンデータ公開サイトの構築5 Star Open Dataの実現,人工知能学会論文誌,Vol.31,No.1,2016.

デジタル庁:政府相互運用性フレームワーク(GIF)導入実践ガイドブック(案),2022.

後藤孝行:データとサービスの相互利用を実現するデータ連携基盤,人工知能学会第二種研究会資料, SWO-042 号,pp.01-04,2017.

【第6回】GISや点群などAI発展のカギ“データ利活用”,インフラ維持修繕のデジタルツイン<https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2110/28/news027.html>(入手2022.6.5)

杉崎 光一, 阿部 雅人, 山根 達郎, 全 邦釘:インフラメンテナンスにおける専門知の構造,AI・データサイエンス論文集,vol.2,No.J2,pp.8-19,2021.

全邦釘:土木工学分野における人工知能技術活用のために解決すべき課題と進めるべき研究開発,AI・データサイエンス論文集,vol.1,No.1,pp.9-15,2020.

山本浩司,新宮圭一,森脇亮,羽藤 英二:事前復興の基盤となる情報プラットフォームの構築と活用,AI・データサイエンス論文集,vol.2,No.J2,pp.475-484,2021.

渡辺幸三:システム開発・刷新のためのデータモデル大全,日本実業出版社,2020.4

土木学会構造工学学委員会:人工知能技術活用のための人材・データプラットフォーム開発に関する研究,土木学会令和2年度重点研究課題報告書,2021.3

土橋浩,長田隆信:インフラデータプラットフォームの活用インフラマネジメントから防災情報システムへ,AI・データサイエンス論文集,vol.1,No.1,pp. 17-24,2020.

藤本一輝,河村圭,澤村修司:橋梁定期点検データのオープンデータ化を見据えたデータ管理手法に関する研究,AI・データサイエンス論文集,vol.1,No.1,pp.77-85,2020.

湧田雄基,猪村元,石川雄章:インフラマネジメントにおけるデータサイエンスとその迅速化を支援するデータ利活用基盤,AI・データサイエンス論文集,vol.1,No.1,pp. 25-34,2020.

蓑田玲緒奈,猪村元,榎谷祐輝,田中大介,石川幸宏,今泉直也,小西真治,石川雄章:トンネル維持管理における高精細画像等のデータ活用のための重畳表示・管理システム,AI・データサイエンス論文集,vol.2,No.J2,pp. 517-527,2021.

川野浩平,青山憲明,寺口敏生,関谷浩孝 :維持管理段階に適したCIM モデルの情報連携プラットフォームの開発,土木学会論文集F3,Vol.73,No.2,pp.I_134-I_140,2017.

山岡大亮,青山憲明,谷口寿俊,藤田玲,重高浩一:維持管理での利用を想定した橋梁の3次元データモデル標準の策定,土木学会論文集F3,Vol.71,No.2,pp.I_204-I_211,2015.

三谷泰浩:3次元情報による維持管理-高速道路トンネル-,<https://www.kenkocho.co.jp/html/publication/178/178_pdf/178_10.pdf>(入手2022.6.5)

国土交通省:3次元計測技術を用いた出来形管理要領 (案),2022.3

有賀矢吹:土木構造物を対象とした変状の情報管理のためのプロセスモデルの開発,土木学会論文集F3,Vol.69,No.1,pp.10-20,2013.

伊佐政晃,茂呂拓実,金治英貞:阪神高速サイバーインフラマネジメントの取り組みと価値創造の可能性,AI・データサイエンス論文集,vol.1,No.1,pp. 252-260,2020.

国土交通データプラットフォーム,<https://www.mlit-data.jp/platform/datalist/>(入手2022.6.5)

全国道路施設点検データベース~ 損傷マップ ~<https://road-structures-map.mlit.go.jp/Index.aspx?ReturnUrl=%2f>(入手2022.6.5)

SIPサイバー/アーキテクチャ構築及び実証研究の成果公表:スマートシティリファレンスアーキテクチャ<https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20200318siparchitecture.html>(入手2022.6.5)

スマートシティセキュリティガイドライン(第 2.0 版),<https://www.soumu.go.jp/main_content/000757799.pdf>(入手2022.6.5)

スーパーシティ/スマートシティの相互運⽤性の確保等に関する検討会:スーパーシティ/スマートシティの相互運⽤性の確保等に関する検討会最終報告書,2020.9

スマートシティ・ガイドブック< https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/smartcity/index.html>(入手2022.6.5)

粕谷 貴司,江崎浩:futaba:スマートビルのためのビッグデータ・プラットフォーム,情報処理学会論文誌,Vol.62,No.3,pp.867–876,2021.3

谷藤幹子,吉川英樹:材料データプラットフォームシステム DICE における研究データフローの構築―実践と課題,情報処理学会論文誌デジタルプラクティス,Vol.2,No.2,pp.57–63,2021.4

小糸直基:健康情報プラットフォームに求められる思想と実装,計測と制御,Vol.59,No.4,pp.274-277,2020.

塩見岳博,石原光則:小特集「空間情報データプラットフォーム」3. 農業データ連携基盤WAGRIの本格稼働,写真測量とリモートセンシング,Vol.58,No.5,2019.

塩見岳博,斎藤岳士,石原光則,和田光博,林茂彦,府中総一郎,神成淳司:筆ポリゴン,農地ピンおよび土壌図データを組み合わせた全国版統合農地データAPIの開発,農業情報研究 ,Vol.30,No.2,pp.35–44,2021.

倉爪亮,ピョユンソク,辻徳生, 河村晃宏:情報構造化環境プラットフォームROS-TMSとBig Sensor Boxの提案,日本ロボット学会誌,Vol.35 ,No. 4,pp.346-357,2017.

伊勢正,磯野猛,臼田裕一郎,藤原広行,矢守克也:自治体の多様性を踏まえた災害情報システムのあり方に関する考察,地域安全学会論文集,No.30,2017.3

早矢仕晃章,大澤幸生:データジャケットを用いた異分野データ連携,人工知能,Vol.33,No.2,2018.

武田英明,嘉村哲郎,加藤文彦,大向一輝,高橋徹,上田 洋:日本におけるLinked Dataの普及にむけて,人工知能学会全国大会第25回,2011.

Task Force Charter1 Semantic Interoperability, <https://www.eosc.eu/sites/default/files/tfcharters/eosca_tfsemanticinteroperability_draftcharter_20210614.pdf >(入手2022.6.5)

萩原隼士,森本章倫:都市解析に資する都市OS の試験的な構築とその運用に関する一考察,都市計画学会報告集,No.20,2021.8

小島功:スマートシティにおける「移動」を支える時空間情報プラットフォームの構築,サービソロジー,Vol.7 ,No.1,pp. 22-28,2021.

高田広章,佐藤健哉:ダイナミックマップ―自動走行/協調運転支援のための情報プラットフォーム,システム/制御/情報,Vol. 60 ,No.11,pp. 457-462,2016.

金京淑,的野晃整,中村良介:次世代人工知能データプラットフォームの研究開発,人工知能,Vol.34,No.6,pp.798-803,2019.

社会基盤 COBie 検討小委員会:社会基盤 COBie 検討小委員会報告書,2016.6

荒牧英治,岡久太郎,矢野憲,若宮翔子,伊藤薫:大規模医療コーパス開発に向けて,言語処理学会第23回年次大会 発表論文集,2017.3

山下郁海 ,岡照晃,小町守,真鍋章,谷本恒野:日本語 T5 モデルを用いた障害レポートからの重要箇所抽出,言語処理学会 第 27 回年次大会,pp.986–990, 2022.

国土交通省:土木工事等の情報共有システム活用ガイドライン,2021.3

国土交通省:写真管理基準(案),2021.3

敷田麻実,梅本勝博:地域ナレッジマネジメント・プラットフォームの開発における専門家の役割,知識共創第 4 号,2014.

土木学会SIPインフラ連携委員会:インフラ維持管理へのAI技術適用のための調査研究報告書,土木学会,2019.3

亀田敏弘,中川佳大,中川諒,大町正和,梅本秀二 :データプラットフォームへのデータ供給効率化に関する基礎的研究,AI・データサイエンス論文集,vol.2,No.J2,pp.349-354,2021.

楢崎泰隆,V., Hoskere,B., Spencer:画像データを用いた構造物の維持管理技術の実装に向けたデジタル環境の構築,AI・データサイエンス論文集,vol.2,No.J2,pp. 20-28,2021.

中田文雄,田中義人,北村良介,酒匂一成,伊藤真一:二次利用を目的とした地盤情報データベースの構築,情報地質,No.30,No.4,2019.

鈴木紗苗,宮森保紀,齊藤 剛彦,山崎智之,ムンフジャルガルダンビーバルジル,三上 修一:鋼構造部材の3次元点群モデル構築とFEMデータへの自動変換に関する検討,土木学会論文集F3(土木情報学),Vol.75,No.2,pp.I_141-I_149,2019.

福田知弘,北川憲佑,矢吹信喜:非凸多角形を含む建築模型に対応した点群からの対話的な3次元モデリングシステムの開発,日本建築学会計画系論文集, Vol.78,No.687,pp.1231-1239,2013 年

K., Avadha,P., Jiradilokb,J., Bolanderc,K., Nagai:Mesoscale simulation of pull-out performance for corroded reinforcement with stirrup confinement in concrete by 3D RBSM,Cement and Concrete Composites,Vol.116,2021.2

メタデータ情報共有のためのガイドライン,メタデータ情報基盤構築事業,2011.3

独立行政法人日本学術振興会人文学・社会科学におけるデータ共有のための手引き‐人文学・社会科学データインフラストラクチャーの構築に向けて‐, 2021.11

阿部雅人:インフラメンテナンスのDXを目指して,JSSC,No.47,2021.

梯誌修・藤木剛・中村聖三・山本郁夫・中島貞治:斜張橋ケーブル点検ロボットの開発と実橋への適用,鋼構造論文集

阿部雅人:オープンイノベーションから持続的市場創造へ─戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」の経験に学ぶ─,土木学会誌,Vol.105,No.10,2020.10

日本建設情報総合センター:三次元地盤モデル作成の手引き,2016.11

国土交通省:CIM 導入ガイドライン(案)第 9 編 地すべり編,2019.5

澤田英行, 松原輝,渡部真也,荻野克眞:システム思考に基づくBIM・ICT を活用した設計コミュニケーション技術e-Learning システム「Web Learning Studio」による建築協働設計の試みその1,日本建築学会・情報システム技術委員会第 37 回情報・システム・利用・技術シンポジウム ,2014.

土屋和弘,栗林健一,秋山保行:実物大模擬設備を活用した新幹線大規模改修に向けた技術開発,JREASTTechnicalReview,No.67,2021.

稲富翔伍,全邦釘:点群の画像化とディープラーニングを用いた橋梁点群のセグメンテーション,Vol.2 No.J2 ,pp.418-427,2021.

重田航平,江藤信輔,和田 太一,増田 宏:工業設備の大規模点群からの部材形状の抽出と認識,2019 年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集

社会基盤情報標準化委員会特別委員会:ICTを活用した画像・映像情報の利活用のあり方に関する提言~中間とりまとめ~,2021.7

ダウンロード

公開済


投稿日時: 2022-07-18 07:18:04 UTC

公開日時: 2022-07-20 08:58:37 UTC
研究分野
建築学・土木工学