等方空間に適用される直交座標系を使用して分析した鏡映反転の詳細な物理的プロセス
DOI:
https://doi.org/10.51094/jxiv.508キーワード:
鏡像問題、 鏡映反転、 光学、 実像、 虚像、 等方空間、 異方空間、 ヒューマンファクター、 方向概念抄録
鏡像問題は、これまでにそれぞれが最終理論であると主張する様々な理論が提起されているものの、未だに定説が確立されていない問題となっている。その主な原因は、この現象が物理的プロセスと知覚、あるいはより広く認知のプロセスの両者に関わっているからである。物理的プロセスと認知プロセスとの境界を確定することは困難な問題である。私は以前の著作において、等方空間と異方空間の概念を分析の基本原理として据えることが有効であることを示し、鏡像問題に関する包括的な理論を提起した。しかしながら、物理的なプロセスの分析は、認知論的なプロセスの分析に比較してやや手薄であり、言語的な明確さに欠けるところがあった。本論では私は、人間の目に代えてカメラ構造内に形成される実像に基づき、直交座標系を適用することで、鏡映反転の機構を詳細に解明することに成功した。従来の諸研究は事実上すべて、光学系を示す図中に描かれた図、あるいは絵や写真として表現された虚像を考察の基礎に用いており、また一部の研究者は直交座標系を描かれた虚像に適用したが、有意な結果を得られずに終わっている。このことは、視覚に関する問題において実像を考察することの重要性と同時に、虚像のみに頼って考察することの危うさを示すものと言える。これは単に視覚の問題を超えた意義を持っている。
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公開済
投稿日時: 2023-09-16 01:35:40 UTC
公開日時: 2023-10-16 02:05:23 UTC
バージョン
- 2024-01-10 08:54:07 UTC(3)
- 2023-11-21 09:40:06 UTC(2)
- 2023-10-16 02:05:23 UTC(1)
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田中, 潤一
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