赤外線マーカを付与した二輪車を配置パターンを用いて検出するシステムの設計と実験評価
DOI:
https://doi.org/10.51094/jxiv.202キーワード:
エレクトロニクス・制御、 イメージ認識システム、 高度交通システム、 二輪車、 被視認性抄録
ADAS(先進運転支援システム)とよばれる車載カメラなどのセンサを用いて運転者に危険通知などを行うシステムの普及が進んでいる.車載カメラなどのセンサを用いて,二輪車を相手の運転者が早期発見できるようにするために,二輪車に赤外線LED をマーカとして取り付け,車載した赤外線カメラから撮影することで二輪車を検出する手法の有効性についての実証実験を行った.検出手法として画像処理によりマーカの配置パターンのマッチングを用いる手法を使用した.そして誤検出数,検出漏れ,検出可能距離の観点から評価した.検証よりこの手法は一般的な可視光カメラでは認識が難しい夜間において特に高い性能を示し,理想環境下では約100m 先から二輪車の検出が行えることを確認した.
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投稿日時: 2022-10-31 06:42:03 UTC
公開日時: 2022-11-08 00:25:34 UTC
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寺田, 智哉
北村, 浩章
永井, 駿佑
井上, 裕貴
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