プレプリント / バージョン2

AIと考える人文学の教室:生成AIいとをかし(5)

##article.authors##

  • 横山, 詔一 国立国語研究所
  • 久野, 雅樹 電気通信大学,情報理工学研究科

DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.1855

キーワード:

生成AI、 人文学、 記号接地問題、 チューリング・テスト、 能楽、 幽玄美、 アフォーダンス、 ペルソナ、 対話的教育、 意味理解

抄録

本作品は、大学授業を舞台に、哲学者や科学者(カント、チューリング、ギブソン、デネット、ウィトゲンシュタイン)、そして能楽師・作家・映画監督(世阿弥、紫式部、小津安二郎)らのペルソナを大規模言語モデルに演じさせることで、「記号接地問題」と「AIによる意味理解」を人文学的に再検討するものである。AIの知的生成を単なる情報処理としてではなく、人間の感性・芸術・文化的文脈の中に位置づけることを目的とし、チューリング・テストを「AIの試験」であると同時に「人間の感受性の試験」として再定義する。また、能楽における「間(ま)」や「幽玄美」を比喩的に用いることで、AIとの対話における「沈黙の意味」や「心の接地」の可能性を提示している。本作品は文学・心理学・哲学・教育学を横断し、生成AI時代における「感じ取る知」としての人文学教育の新たな地平を示している。

利益相反に関する開示

開示すべき利益相反はない。

ダウンロード *前日までの集計結果を表示します

ダウンロード実績データは、公開の翌日以降に作成されます。

引用文献

横山詔一(2025)「大学の文系学部向け教育教材:生成AIいとをかし(1)」Jxivプレプリント https://doi.org/10.51094/jxiv.1228

ダウンロード

公開済


投稿日時: 2025-10-29 12:20:45 UTC

公開日時: 2025-11-05 04:17:27 UTC — 2025-11-06 05:49:34 UTCに更新

バージョン

改版理由

2ページ:末尾に引用文献を加筆。 5ページ:「オーサシップ」→「オーサーシップ」(1カ所)。 14ページ:神出玲良の敬称「さん」を加筆(1カ所)。
研究分野
文学・言語学・芸術学