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令和5年奥能登地震を受けた石川県内の学校防災対応

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DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.737

キーワード:

令和5年奥能登地震、 学校防災、 学校安全計画、 教育委員会

抄録

令和5年5月5日に石川県能登地方で発生した「令和5年奥能登地震」を契機に、石川県の学校現場が行った学校安全上の対応についてアンケート調査によるデータ収集を行った。その結果、情報収集・教具の固定・学校安全計画の確認のそれぞれの項目について、震源に近い能登地方の学校に比べて、遠距離に位置する加賀地方の学校で課題が軽視される傾向にあることが示された。課題を軽視せずPDCAサイクルの機会としてとらえ、学校防災の体制を整えていくことが望ましい。また、情報収集の情報源としては、マスコミよりも校長会・教頭会といった教育関係者の対面の機会が高い評価を得ていた。今後、教育委員会が仲介した情報収集と発信の意義も高い。

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公開済


投稿日時: 2024-05-31 02:49:57 UTC

公開日時: 2024-07-31 09:28:44 UTC
研究分野
人類学・史学・地理学