プレプリント / バージョン1

重力-電磁相互作用による異常磁気モーメント(g-2)への影響

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  • 坂本, 哲也 東京大学大学院総合文化研究所, よろず物理研究所
  • 松田, 命 総合研究大学院大学高エネルギー加速器科学研究科, よろず物理研究所 https://orcid.org/0009-0002-0692-1831

DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.715

キーワード:

異常磁気モーメント、 g-2、 重力-電磁場相互作用、 Dirac方程式、 重力理論、 量子電磁力学、 QED、 Foldy-Wouthuysen変換

抄録

本論文は、電子の異常磁気モーメント $a_e = (g-2)/2$ に及ぼす重力の影響を、量子電磁力学(QED)の枠組みで調査したものです。ディラック方程式をベースとした重力理論を適用は、第2次相対論的効果として電磁-重力相互作用を含み、これは地球上の観測した場合 $a_e$ に $0.7 \times 10^{-9}$ の変化を与えることが理論計算で確認できました。これは実験で観測可能な範囲内の値であり、重力理論の実験的、また理論的な観点で新しい視点を与えることを示唆しています。

利益相反に関する開示

著者は、この研究に関して利益相反がないことを宣言します

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https://nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/factsheet/earthfact.html

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公開済


投稿日時: 2024-05-14 07:54:13 UTC

公開日時: 2024-05-17 10:48:05 UTC
研究分野
物理学