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電子の比電荷(e/m)測定の誤差要因について(第二報)

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DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.680

キーワード:

電子の比電荷(e/m)、 ローレンツ力、 非弾性衝突、 平均自由行程、 地磁気、 標準不確かさ、 系統誤差

抄録

学生物理実験の電子の比電荷の測定で,測定値が文献値よりも常に大きくなる現象が見られた。この原因を装置管球内のヘリウム原子に電子が衝突し運動エネルギーを損失するためと考え,電子の平均自由行程モデルを構築し理論式を導いた。しかし,文献値が得られると期待される測定条件で精密な測定を行っても,測定値には文献値と有意の差があることが判った。その系統誤差の原因は,電子銃内での電子の運動エネルギーの損失であり,この実験方式では比電荷を正確に求めることは困難であるという結論に至った。

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引用文献

佐藤昌也:物理教育63–3 (2015) 201–204. https://doi.org/10.20653/pesj.63.3_201

笠井拓登, 三井隆久:慶應義塾大学日吉紀要. 自然科学64 (2018) 1–10 https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN10079809-20180930-0001 (2024年2月20日参照)

佐藤昌也:東北物理教育27 (2017) 11–14.

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公開済


投稿日時: 2024-04-26 02:59:42 UTC

公開日時: 2024-04-30 04:44:23 UTC

バージョン

改版理由

研究分野
物理学