プレプリント / バージョン1

商品価格からみた日本産青果物輸出の特徴分析

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DOI:

https://doi.org/10.51094/jxiv.5761

キーワード:

青果物輸出、 需給バランス、 輸出品目、 輸出拡大政策

抄録

本稿は、日本産青果物輸出の実態を価格形成の観点から分析し、輸出拡大の要因と各品目の特徴を明らかにしたものである。著者は、農産物輸出を「日本産は高く売れる」という一般的なイメージではなく、需要と供給による市場価格形成という経済学的視点から捉えるべきだと指摘する。輸出価格は原価の積み上げではなく、現地市場で成立する価格から判断されるため、生産者や輸出業者が利益を得られるかが輸出継続の鍵となる。輸出の動機は、1.海外で高値販売が可能な「タイプA」、2.国内需給調整を目的とする「タイプB」、3.政策主導で輸出自体が目的化する「タイプC」の3類型に整理される。りんごやみかんはタイプA、ながいもやかんしょはタイプB、いちご・ぶどう・ももは当初タイプCの性格を持ちながら市場形成の進展により変化してきた。さらに、輸出額上位7品目の分析から、台湾の輸入規制緩和によって輸出が拡大したりんご・ながいも、アベノミクス期のプロモーション活動を契機に輸出が増加したいちご・ぶどう・かんしょ・もも、輸出額に大きな変化のみられないみかんという特徴が示された。輸出拡大には価格形成の仕組みや品目ごとの歴史・市場特性を踏まえた戦略が不可欠であり、一律の補助金政策ではなく、それぞれの輸出類型に応じた施策が重要である。

利益相反に関する開示

著者は本研究に関して開示すべき利益相反を有していない。

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公開済


投稿日時: 2026-07-27 04:18:45 UTC

公開日時: 2026-09-08 00:29:09 UTC
研究分野
農学・食品科学