脳のシステム工学的観点から考察する精神病のメカニズム 第1報:抗不安作用の暴走が統合失調症の根本原因である可能性について
DOI:
https://doi.org/10.51094/jxiv.5464キーワード:
精神病、 統合失調症、 精神科医療抄録
統合失調症の根本的な病態メカニズムは、現代医学・脳科学の多大な精神により研究が重ねられているものの、いまだ十分に解明されていない。現在、抗精神病薬治療の主要な分子標的となっている「ドーパミン仮説」や、近年の「グルタミン酸仮説(NMDA受容体機能低下説)」は重要な知見を提供しているが、これらは神経伝達物質の局所的な過不足を指摘するにとどまり、なぜその異常が起始するのかという根本原因の同定には至っていない。特に、一部の研究で指摘されているように、ドパミン過剰そのものが確認されない症例も存在することから、既存の分子生物学的アプローチとは異なるパラダイムからの検討が必要と考えらえる。 本稿では、脳を複雑な「システム工学」の対象として捉え、その制御理論的なアプローチから病態の本質に迫ることを試みる。精神病には既知の病原体や明確な器質的脳病変が確認されない場合が多い。この特徴は、本来は生体防御として機能する免疫システムが過剰に作動してアレルギーや自己免疫疾患を引き起こすように、生体に備わった日常的な適応プロセスが何らかの要因でポジティブフィードバック(暴走)を起こした「システムエラー」として解釈することが合理的である。生体の諸プロセスには必ずシステム上の「目的(適応的意義)」が存在する。その目的に着目することで、病態の推移を包括的かつ俯瞰的に理解できる可能性を提示する。
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引用文献
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投稿日時: 2026-07-10 04:14:52 UTC
公開日時: 2026-08-07 00:07:44 UTC
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橋本, 和吉
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