投球障害における神経力学的連鎖:手関節遠位部に着目した尺骨神経ストレスの検討
DOI:
https://doi.org/10.51094/jxiv.3578キーワード:
神経力学、 尺骨神経、 投球障害、 肘内側痛、 手関節、 張力伝達、 野球投手抄録
野球投手における肘内側症状は肘局所の病態として理解されることが多いが,局所介入のみでは改善しない症例も存在する。本報告では,肘部管症候群と診断された大学野球投手2例に対し,手関節遠位部(Guyon管周囲)に着目した介入により症状の改善を認めた。両症例とも肘部管部に明確な神経所見を認めない一方,手関節周囲の尺骨神経走行に一致した圧痛を認め,同部位への介入により投球時の肘内側症状は消失した。これらの所見から,手関節遠位部における神経ストレスが尺骨神経を介して近位へ張力として伝達され,肘部管周囲の症状に関与する可能性が示唆された。本報告は,投球障害における遠位から近位への神経力学的連鎖という新たな視点を提示する。
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引用文献
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公開済
投稿日時: 2026-03-23 09:21:30 UTC
公開日時: 2026-04-16 12:00:03 UTC
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Miyashita, Koji
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